色打掛といえば、「赤」。
多くの方がイメージされる色打掛の色彩だと思います。
今回ご紹介いたします色打掛83番は、赤い地色に「相良刺繍」と「焼き箔」「砂子箔」「切箔」という伝統技法を使った花嫁衣装です。
【相良刺繍-さがらししゅう-】
相良刺繍は、古来中国より伝わった伝統技法です。別名玉縫いと呼ばれるように、形良く玉結びを並べていく刺繍技法で、基本的に職人による手仕事でしかできない高級刺繍の代表格と言えます。
立体的に浮き出た刺繍は、見ため豪華で可愛らしく、意外と強くてほつれにくいのも特徴です。
【焼き箔-やきはく-】
銀に熱を加え、金・赤・青・黒などに変色させる技法。その微妙な色合いが侘び寂びを表現していると言えるでしょう。
【砂子箔・切箔】
金箔や着色した箔に糊をまぜ、細い篩(ふるい)などで箔をおく砂子箔。少し大きめの箔をおく技法で、写真の色打掛でみれば、金の上に赤や緑色の四角い柄がそうです。
この色打掛は、全体的に言うと「束ね熨斗」の柄。
豪華さのある赤い色打掛をご希望の方には、特にオススメの衣装となります。